Organ-on-Chipは、細胞および組織構築物の人工微小環境を構成する一連の新しいテクノロジーであり、より効率的な創薬、動物を含まない毒物学試験、個別化治療、細胞療法から臓器再生に至るまで、さまざまな用途が考えられます。特定のアプリケーションと広く適用可能なプラットフォームの間には広がりがあり、ある程度の標準化が必要と想定される一方で、レギュレーションは、アプリケーションごとに大きく異なると予想されます。この新しいテクノロジーの新しい機能に対する、現在の規制の枠組み、標準化への取り組み、およびOrgan-on-Chipテクノロジーに関する倫理的議論を今後日本で展開している上で、どうステークホルダーを巻き込んで、ルール化のレールを引いていくか、欧米の動向も踏まえて、想定されるシナリオと今後の課題を議論していきます。
日時:2021年1月20日(水) 17:30-19:30テーマ | プレゼンター | 所属 | |
17:30-17:40 | テーマ設定の趣旨 | 加納 信吾 | 東大新領域 メディカル情報生命専攻 教授 |
17:40-17:55 | 製薬業界の動向とAMED事業「細胞製造・加工システムの開発」 | 奈良岡 準 | 幹細胞評価基盤技術研究組合 技術部 |
17:55-18:15 | マイクロ生体機能模倣システム(MPS)研究の現状 | 横川 隆司 | 京都大学大学院工学研究科マイクロエンジニアリング専攻 教授 |
18:15-18:35 | Organ-on-a-Chip(Microphysiological Systems)に関する国衛研の取組み | 石田 誠一 | 崇城大学 生物生命学部 応用生命科学科 教授/国立医薬品食品衛生研究所 薬理部 第3室長 |
18:40-19:30 | ルール整備に向けた総合討論 |
事務局: sfair[at]bioip-lab.org
東京大学大学院 新領域創成科学研究科
メディカル情報生命専攻
医療イノベーションコース
バイオイノベーション政策分野内